講演要旨
はじめに
A-1. プリプレスの進化過程とXML
A-2. プリプレスとSGML
A-3. プリプレスからハイパーメディアへ
A-4. SGML からインターネットへ
A-5. SGML/XML 利用の発展
B-1. ドキュメント(平文)XML vs データ(CSV)XML
B-2. メタXML vs インスタンスXML
B-3. 標準化と業界適用
C-1. 自動組版のデザイン問題
C-2. コストと技術問題
C-3. ドキュメントXML の作成問題(Word2XML)
事例集:Word2XMLで何ができるのか?
C-4. ドキュメントXML の作成のもう一つの問題点
福重 青史 (株式会社デジタルコミュニケーションズ)
国立情報学研究所
XMLの実用化の歴史を個人的な経験を基に俯瞰してみる。SGMLの基本理念の壮大さと実用化の取り組みに比べて、現時点のWEBやXML等のハイパーメディアの到達点はまだその目標に遠く及ばないものがある。一定の普及期に到達したXMLには2つの潮流があり、データ系がXMLだけが普及し、平文系XMLはHTMLレベルで低迷している。このことが理念実現の遅れの要因となっていた。現在はメタXMLの利用が促進されセマンティックWeb の展開を急いでいるが、その進化過程で平文XMLの実運用が必須課題となることは明白である。学術出版はまさに平文XMLとメタXMLの実用化によって、合理性、利便性を提供できる時代に入る時となっており、本論考では実用化のためのツールも準備されて来たことを説明したい。
講演者プロフィール
福重 青史
株式会社デジタルコミュニケーションズ代表取締役
1980 年写植版下制作会社に在籍時、写研電算をワープロ、PC9801 で代用するシステムで運用。入力の不合理性を解決するためにDBによる情報処理を検討し、汎用マークアップ言語による自動組版システムを開発した。ほぼ同時期にDTPとSGMLが日本で紹介され、思想的に同じであったので、DTPとSGMLの実用化に着手。1994 年にDTPによるプリプレスのデジタル化をいち早く完了させ、SGML、ハイパーテキスト(HTML)への転換を事業化する。1998 年SGMLの専門企業として(株)デジタルコミュニケーションズを設立し、SGML-XMLによる自動組版、ハイパービューシステムの開発事業を開始。銀行業務規定システム、自動車メーカーSGMLマニュアル、塾テスト問題作成システムなどを開発。2002 年ころよりWord 2 XMLの製品化を開始。官庁、自治体での通達作成システム、条例作成システムに展開。Word 2 XMLによる論文査読システムの開発運用も開始。現在はXMLのKnowledge 利用を促進するメタデータXML(RSS)による文書管理システムをWord 2 XML、査読システムと統合的に開発し、利用促進を目指している。